商売の移ろいの早い事よ

Posted on :| コメント (2)

 床屋談義で出た話ですので話半分に聞いてください。最近、世の中の流れが速すぎて、かつて流行っていた商売が廃れたり、 まったく新しい商売が出たりしてます。吉田の実家は床屋ですが、 かつての床屋は100万長者番付(時代を感じさせるネーミングです)に載るぐらい、儲かる商売でした。

 しかし、時は移ろい今では斜陽産業です。確かに床屋はなくなりはしないですが、QBハウスや安床に押されて、 1人4000円ぐらいの商売をしているお店は、みな苦しい状況にあります。
 これはひとえに店が増えすぎたのと、QBハウスのように違った価値観を提供する形態が出ているためです。歯医者も似たような状況で、 かつては金持ちの代表格のように儲かる商売でしたが、今ではワーキングプアになりかけています。

 税理士業界も結構厳しいみたいです。確かに、彼らが申告書を作成したといって税金が安くなる訳じゃないですし、 今では申告書の作成を目的にするなら、安くて優秀な会計ソフトが山ほどあります。よほど会社の規模が大きくない限りは、 1万円も出せば十分事足ります。

 レンタルビデオ屋はどうでしょうか。セルビデオが高かった時代には重宝されましたが、安価なDVD販売によってそれも廃れ、 アダルトビデオに特化して乗り切ろうとした店も出ましたが、ダウンロードできる動画サイトによってつぶれてしまいました。 吉田の実家および今住んでいる江東区でも、個人経営のビデオレンタル店はすべてつぶれました。皆さんのところでも、 TSUTAYAくらいしか残ってないのでは?

 時代の移ろいや技術の進歩によって、これまで好調だった商売が消えていったり経営が苦しくなったりしています。 今後もそういう商売はどんどん増えていくでしょう。

 さて、これを自分に置き換えてみたときにどうかと思いました。吉田の本業はソフト作成=プログラマー業です。 これが完全に廃れることはあるのでしょうか?
 安い賃金を求めて海外にシフトする。これは現在も起きています。特にインドのIT戦略はいろいろと功を制していて、 インドの国際的な地位を押し上げています。彼らの作ったソフトがどうかはあえて言いません。身近なところで、 ウィルスセキュリティZEROとWindows Vistaがありますので、自分で判断してみてください。

 工場のラインのように、機械が作るという可能性はあるのでしょうか。つまり、 コンピュータが勝手にコードを自動生成していく世界です。映画「マトリクス」ですね。可能性はないとは言い切れませんが、 かなり低いのではないかと思ってます。理由は仕事を奪われるというコストの問題であればいいのですが、 SF映画のような人間社会を乗っ取られるリスクを許容しない人がたくさんいると思うからです。

 コントロール権は常に人間が握る形で、可能な限りソフト作成コストを下げる試みは行われると思います。 コンピュータが自動生成はしないけど、人間のコントロール下で、きわめて最適化されたコードが自動生成されるというのはあり得ると思います。
 そうすると、世の中でコーダーと呼ばれている単に仕様書に基づいてプログラミングしている人たちは淘汰される可能性はあります。

 しかし、その段階に到達するにはいくつもの壁があり、 アインシュタインクラスの天才科学者が現れない限り相当時間が掛かると思います。

 つまり、現在はかなり速いスピードで変化しているので、いつまでもあぐらをかいていては駄目だと言うことですね。

コメント

私は幼い頃から通っている床屋さんに今でもお世話になっています。別な床屋さんに行こうとは思いませんね。
世の中は安くて早いほうが良いという人もいるでしょうが、私はのんびりとやってもらう方がいいですね。リラックスできるじゃないですか。
夕方、仕事後には顔を剃って欲しいなあ。気持ちいいだろうなあ。
話題がそれてすいませんね。

投稿者 karibu : 2009年01月15日 19:46

床屋と歯医者は慣れ親しんだところがいいみたいですよ。
吉田は実家から離れて一人暮らしをしたり、地域を移ったり
しました。気に入った床屋を見つけるのが大変でした。

人それぞれだと思います。あの4000円に価値を見いだすか、
それもと割り切って2000円以下の安床にいくかは。

よそのお店に行くと、うちの実家との違いも分かっておもしろ
かったですけどね。

投稿者 吉田章太郎 : 2009年01月15日 20:20

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by