プログラマ的思考

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 プログラマ以外の人とソフトウェアの仕様の話をしていると、彼らとプログラマの思考の違いについて気づかされます。 プログラマという人種は、語外にあるさまざまな現象についてもいろいろなことを考えています。

 例えば、FXのチャート画面で、 高値と安値を表示(中指と言われる5本のろうそく足の真ん中だけが突き出た物)するソフトを書く場合、中指自体の定義は出来ていますが、 チャート上でこのような場合は中指として判断すべきではないというケースがごろごろ出てきます。
 ろうそく足の山頂(最高値)と谷底(最安値)を判断させたはいいけど、その中にある小さな中指は除外したい場合など。

 仕様を定義する段階で出来るだけ漏れなく定義するようにしてますが、それでも実際に作っている段階になって「ここどうしようか?」 というものが出てきます。その場合は、率直にユーザーとなる人やクライアントに聞きますが。

 しかし、解釈がまったく異なっていたり、大きな見落としがあった場合、最悪作り直さなければならない物も出てきます。 これを回避するために、いろいろと語外の仕様についても考えを巡らせるのです。

 もちろん、論理的思考=ロジカルシンキングは必要ですが、それだけではないと言うことに、今更ながら気づかされました。

コメント

>論理的思考=ロジカルシンキングは必要ですが、それだけではな>いと言うことに、今更ながら気づかされました。

私は元々は、運動生理学的分野が専門なのですが、本業は別分野で生計を立てております。競馬で「昔とった杵柄」専門知識を駆使して「昔とった杵柄学」が、あてはまる場合、当てはまらない場合をEXCELでデータを約3年ほどシコシコ取った中での感想です。馬体の出来具合(いわゆる評論家の言葉を元にした数値を考案データ化したりして)と馬体重‥etc、まぁそれなりに数字にして研究してきました。
そうした試行錯誤における失敗談としてお聞きいただければ幸いです。

競馬で勝つヒトの共通点。
「このレース当たりそう!」
(私)「なんで、当たるの?」
「なんとなく当たるカンジがした。。」

‥そうした「直観」がある。なし。
こうした部分のプログラミングは‥
「う~ん」

とうなるしかありません。

とは、いうものの‥

自分の信じた道を行くしかないとも思っています。
競馬は流儀流派は自由だと私は思っています。なぜなら「こうした当て方」が正統という当て方があるワケでもありません。「当たったモノが勝ち」というシンプルなルールが存在するだけです。

そこには特定知識や技術のマスターが必要な場合?
それ以前のモノ?

結局は「自分に足りない部分をいかに補うか?」
そのコトの知恵。

それを考える力。

「プログラミング力」とでも言い換えればいいのでしょうが。。

自分の現在までの競馬人生を過去をふりかえり、将来的に再構築できる力と表現したいと存じます。

今回の投稿は‥

自分自身への戒め編です。(謝)
吉田さんのブログは自身、大変刺激となっております。
ブログでの記事に対して‥
「開拓者」魂を感じています。(私自身は、その身では決してありませんが)

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 こめぞう : 2009年01月24日 22:48

競馬予想ロジックですが、「当てたもの勝ち」でいいと思います。
タイム系の指数理論を紹介したページを見ると、理路整然と説明
しているものもありますが、「で、それは儲かるの?」というものが
多々あります。競馬はどこまで行ってもギャンブルなので、勝つこと
が至上の目的になります。

ただ、直感に頼っている部分は、データや理論で補う必要がありますが。

プログラマとそうでない人の思考の違いについてあえて記事にしたのは、
暗黙の合意として納得している部分を、明文化するのがプログラマ(正確
にはSEですが)の仕事だと思ってます。

同じ競馬の世界でも、ある分野では常識のように語られていることも、
違う分野から見るとなぜ? って言うものが結構あります。

投稿者 吉田章太郎 : 2009年01月25日 19:47

「ただ、直感に頼っている部分は、データや理論で補う必要がありますが。」

そうなんです。「なんとなく」のあいまいさをデータや理論でどう肉付けするか?が今後の重要な課題だととらえています。

あいまいさを解明するためのヒントをいろいろな理論(競馬界以外の一般科学分野の理論・法則であったり経済・統計学の理論・法則であったり)を参考にしていますが、まだまだ実用の域に達するには理論・法則の理解度不足や解析スキル不足で当分時間がかかりそうです。

ご指摘ありがとうございます。
ひとりでの開発や研究というのにはやはり刺激が必要ですね。
コメントをいただくことで、刺激が受けられありがたく思っています。

今後、ますますのご活躍を祈念いたしております。

投稿者 こめぞう : 2009年01月26日 07:56

科学的な事はあまり頼りすぎない方が良いですよ。スピード指数系が
同じ罠に陥ってますが、統計的な正しさだけを追求した結果、パフォー
マンスが落ちたり、結局はA.ベイヤーの指数と大差ないと言う結果に
落ち着くケースが多々ありました。

競馬に勝つためには、主催者等の意図を盛り込む必要があります。そもそも
競馬は公正な能力競争ではなく、意図的に歪みを作っています。それが斤量
やコース設計、スタートライン(なぜ、陸上競技のように外側に行くほどリードを
与えられないのか?)などに現れています。賞金の設定ひとつとっても主催者
の意図が与えられています。

有馬記念が馬齢重量戦から別定に変更された理由は? 1月の重賞はなぜ
賞金別定なのか、と言ったことにも主催者の意図が見えてきます。
ギャンブルですから、歪みがあるんですよ。

投稿者 吉田章太郎 : 2009年01月26日 09:43

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