サーバーPCのトラブル顛末

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 先日、サーバーに利用しているPC(Windows2000)が壊れ、四苦八苦しているという記事を書きました。 壊れたHDDを交換したところ、正常に動作したのでしばらく放置していましたが、結局すぐにおかしくなってしまいました。

 このような症状が出た場合は、やはり電源周りにトラブルが発生したと考えるべきで、火曜日に秋葉原で電源を購入し、 交換を行いました。
 その後、数日間運用してますが、非常に快調です。

 電源はパソコンや電気機器にとって心臓に当たる部分です。壊れれば動きませんし、不整脈(電源瞬定、 電圧低下)が起こればいろいろなところに不具合が生じます。

 電源はHDDと並ぶ消耗部品です。CPUやメモリなどの半導体はよほどのことがない限り壊れませんが、駆動部分のあるHDDと、 寿命の短い部品がある電源はほって置いても壊れます。HDDトラブルは結構わかりやすい形で現れるので省略しますが、 電源は見た目には分かりません。外から見て異音や異臭、発火でもあれば分かりますが、 各部品にはちゃんと電源が供給されているように見えるため、寿命が来ていても分からないのです。

 電源の典型的なトラブル症状は

(1)コールドスタートに失敗する

 コールドスタートとは、周辺温度が低い状態で電源を入れた際、電源の始動に必要な条件が整わず、起動しないことです。 パソコンでは電源が入らない、入ってもすぐに保護回路が働き落ちてしまうと言う状況です。

(2)いきなりリブートがかかる

 原因は様々ですが、突然パソコンが再起動するという状況です。この場合、過電流が流れる、 CPUなどの動作電圧範囲を外れた電圧が供給される(電圧不足)などが引き金となり、CPUリセットがかかります。

(3)電圧のばらつきが大きくなる

 BIOSやSpeedFanなどのソフトでマザーボードの各電圧を確認したとき、電圧のばらつきが大きい場合は要注意です。 特に大きな桁(3.3Vラインであれば、小数点第1位の桁)が大きく変動しているようならかなりやばいかもしれません。
 2次側のコンデンサの劣化が原因で、規定の電圧を維持できなくなってます。

 電源はいろいろな動作方式がありますが、ほぼ例外なくアルミ電解コンデンサを使用しているため、 コンデンサの劣化によりさまざまなトラブルを抱えます。最悪なのが、コンデンサが液漏れを起こしたり、 防爆弁を突き破って中身が飛び出している場合です。

 電源は場合によっては突然発火したり、部品が爆発してシステム全体を巻き込むことがあるので、ある程度の期間(3年以上)使用して、 ちょっとおかしな症状が出た時点で交換した方が安全です。

 吉田もサーバーPCの電源をそろそろ交換しなければと考えていたのですが、なかなか踏み切れずぐずぐずしていたらこの結果でした。 皆さんも気をつけてください。

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