中国が暴挙に出た! ソースコード開示命令

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 すでに各種ニュースサイトなどでご存じの方もいるかもしれませんが、ソフトウェアに携わるものとして無視できない事例なので、 遅ればせながら取り上げたいと思います。
 中国政府は、中国で販売および製造するすべての製品に含まれるソースコード(主に組み込み製品だと思われる)を開示することを要求しています。 この件は2008年の段階で知っていましたが、時機を逸してしまい記事にしませんでした。サスガに国際社会の圧力が強いので、 断念すると思ったのですが……。

 ソースコードを最初から公開しているオープンソースを除き、 製品として販売されているソフトウェア製品のソースコードは見ることが出来ません。当然、 製品として販売されているHDDレコーダーや携帯電話、PDA、はては洗濯機やTVなどにもソフトウェアは内蔵されており、 これらには企業秘密といえるノウハウが詰まっています。
 ATMやSuica、Felicaの読み取り機のような製品も、中国で販売や製造すれば、ソースコードを開示しなければなりません。 これらの中には国家機密に属するものもあるでしょう。公開すれば単に機密が漏洩するだけでなく、スキミングをはじめとした犯罪や、 より精巧なコピー商品の登場を間違いなく招きます。中国の知的所有権に対する対応は、はっきり言ってまったく信用が出来ません。

 中国で販売する製品だけが対象であれば、中国市場を無視すればよいだけで済みますが、製造したものを含めると、まだまだMaid In Chaina製品がたくさんありますから、企業によっては大打撃ですね。

 一時期中国は安い労働力を武器に、世界の工場と名のっていましたが、ある時期から仕事をえり好みするというか、 単価の安い仕事を断るようになってきました。吉田はもともと中国はリスクの高い国だと思っていましたが、今回の件は決定的ですね。

 世界は100年に一度の経済危機に見舞われているといいますが、 今回の件がそのまま施行されたらそれに拍車を掛ける可能性は高いです。吉田的には外国為替にどんな影響があるかも心配してますが……。

コメント

普通なら国際社会から最大の非難を浴び

資本引き上げなどの動きがあってもよいと思います

僕も中国に対しては吉田さんと同じ考えです

アメリカも 中国はアメリカ国債など最大の保有国家であり

これからも買ってもらわないといけないので

強く言えないのでしょう

投稿者 やっさん : 2009年04月29日 20:51

オリンピックなどを見ていても分かりますが、中国はまだまだ
国際社会の一員とは言えませんね。あまりに自分勝手な振る舞い
が目立ちます。

中国は同じアジア圏の人々ですが、根本的に考え方が違うので、
もっと真剣に彼らとのつきあい方を考えるべきでしょうね。

ちなみに大学時代の留学生や、講師の先生はまともな人たちばかり
でした。

投稿者 吉田章太郎 : 2009年04月30日 20:36

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