ゲーム産業と競馬産業の営業スタンスの違い

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 今年のはじめぐらいから、ずっと営業の勉強をしています。と言っても、売り子をしたり、 飛び込み営業をするつもりはさらさらありません。吉田にとっての営業とは、ネットを使った販売のことを指します。 当面は実店舗を持つような商売をはじめる気はありませんし、はじめたとしても人を雇うと思うので、 自分自身が営業をすることはまずないと思ってます。

 金持ち父さんの著者であるロバートキヨサキも、金持ちになるトレーニングとして、ゼロックスでセールスのトレーニングを積みました。 最後にはトップセールスマンになって退職しましたが。
 しかし、ネットでビジネスをしようと思ったら、ネットの世界にあったセールストレーニングが必要だと思ってます。

 その中で重要な位置を占めるのが、セールスレターを書く技術です。今はこれを集中的に勉強中です。結局、 文章+SEOというのがネットで商売をするために必要な技術になりますので、ものにできるまで徹底してたたき込むつもりでいます。

 さて、本の中に書かれていたのですが、中小企業は悩み解決系のビジネスを手がけるのが基本みたいです。悩み解決というのは、例えば 「薄くなった頭髪を何とかしたい」、「体臭を何とかしたい」、「お肌のくすみを何とかしたい」とった事を指します。

 それに対して、快楽系のビジネスというのがあります。これは、その製品やサービスを使うと気持ちよくなれるものです。例えば、 娯楽産業。リラクゼーションなど。プロモーションにお金や手間暇が掛かるので大企業向けのようです。

 娯楽産業と言えば、音楽産業やゲーム産業があります。音楽もゲームも聞いたり、やってみないことには評価が下せません。実際、 最近のコンシューマ向けゲームの売上を見ていると、結構さんさんたる結果で、痛い目を見ているところが多いですね。 世界No.1のゲームメーカーである任天堂ですら、ブランドのない新規タイトルは結構悲惨な売上になっています(2万以下)。最近では、 スクウェアエニックスがドラゴンクエスト9を発売しました。こちらは2日間で230万本を売り上げたとかで、 さすがブランド力があるなぁと思っています。

 しかし、ドラクエが他のRPGよりもおもしろいかと言えば、疑問は残ります。確かに丁寧に作られてはいますが、 かったるいところや古くさいところも結構あり、良くも悪くもドラクエと言った印象です。それでもこれだけの売上を誇るのは、 やはりドラクエというブランドのなせる技でしょう。ただ、吉田の学生時代は、 ドラクエ発売日と言えば徹夜組が出るなど社会現象になりましたが、今回はそれに比べるとだいぶ落ち着いてたみたいです。小学生よりも、 20代、30代が多かったと言うことで、これは昔からドラクエを遊んでいた世代と言うことでしょうね。

 娯楽産業というのは、製品の効能やスペックがなかなか伝わりづらいものです。この辺が体臭予防の石鹸など、 悩み解決系製品とは異なるトコロです。例えば、Wiiで発売された「アークライズファンタジア」 というRPGは、開発に60名で2年半掛かったそうです。 しかし、売上はドラクエの1/100から1/50ぐらい。はっきり言って赤字ですね。

 消費者の立場から言えば、アークライズは「またRPGか」って感じですし、これまで発売されたRPGと正直どこが違うのか?  と疑問です。公式サイトをみても、おっさんがやるには厳しい絵柄ですし、Wiiの年齢層を意識した製品をもってきたのか?  と言われればかなり怪しいと思います。

 つまり、ドラクエ9もアークライズファンタジアも同じRPGというジャンルですが、 方やRPGの代名詞のような名前の通った作品であり、方や無名で、他のRPG製品群との差別化もされてません。公式サイトを見ても、 これまでのRPGとどこが違うのかが分かりません。やれば面白いのかもしれませんが、消費者は7140円を払わせるには宣伝が足りません。

 つまり、快楽系の商品は、消費者にこの製品はこうですよと伝えるのが難しいのです。公式サイトで世界観を熱く語られても、 それに魅力を見いだす人は売上の通りではないかと思います。ゲーム産業も中小が多いですが、セールスやマーケティングは本当に弱いですね。

 競馬も娯楽産業ですが、快楽を売りにしているのは胴元だけです。 その他の関連企業は悩み解決系の商売なので派手なプロモーションがなくても、そこそこやっていけるのだと思います。

 長くなりました。マーケティングとセールスの世界は本当に奥が深いです。吉田もまだまだですが、よりよい作品を作っていくためにも、 この分野の知識は必要だと思っています。

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