知識と知恵

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 我々の周りにはさまざまな情報や知識があふれています。新しいことを覚えようとするならば、 書籍等に書かれた情報や知識に頼ることになります。よく本で得た知識は役に立たないと言われますが、実際の所どうなのでしょうか? 最近、 この件について考える機会がありましたので、記事にまとめてみました。

まずは用語の整理

データとは?

  • 客観的な観測に基づく数値などを指す
  • データ自体には思想や考え方は盛り込まれない
  • 例:カレーライスやラーメンと言った固有名詞

情報とは?

  • データをまとめたり、整理したりして加工したもの
  • 意志決定や判断に役立つもの
  • 例:カレーライスやラーメンと体系的に表記したレストランのメニュがこれに当たる

知識とは?

  • 認識され記憶された情報
  • 人や物事についての考え、技能、ノウハウなど
  • 例:料理のレシピがこれに当たる

知恵とは?

  • 知識によって得られたもの(経験)
  • 知識を自分の中に取り入れたもの
  • 例:レシピなしで料理を作ったり、アレンジをする

用語を整理した段階でピンと来た方もいると思いますが、書籍やセミナーで得るものは「知識」です。講師や著者のノウハウ、 その分野で一般的に知られている事実などを提供しています。
本を読んだ、セミナーを受講したという状態では、その知識を「知った」という状態に過ぎません。

 これを自分のものにするには、本から得られた知識について考えてみたり、実践してみたり、検証してみる必要があります。

 競馬必勝本を例に取ると、そこに書かれているものは著者の知識です。しかも、真偽については明かでない場合があります。 これを自分のものにするには、検証してみたり、中身について考えてみたり、とにかく腑に落とす必要があります。

 本をよく読む人でも、この点について誤解していることがあります。例えばタスク管理や時間管理の本を読んでも、 それで問題が解決するわけではありません。実際にその方法を実践してみて、特に意識しなくても管理手法を使えるまで習熟する必要があります。
 また、完全にものにしたと言えるようになるには、自分自身のスタイルに合うようにカスタマイズできなければなりません。

 競馬で言えば馬券術、FXで言えばトレード手法などは、実践し金を稼ぐところまで持って行き、 なおかつ自分のスタイルに合うようにアレンジできてものにしたと言えるでしょう。
 知恵とは、「知識」から「恵み」を得るという意味から来ています。つまり、先人の知恵、知識をいかに自分のものにするかは、 自分自身の努力にかかっています。

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