タスクが渋滞してます

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 渋滞と言われて目に浮かぶのは、高速道路とかでぴくりとも動かない車の列です。車の渋滞は不思議なもので、 特に原因らしいものがないのに、詰まってたりします。こういう渋滞は交通量と、道路のキャパシティに関係がありそうですが。つまり、 「交通量>キャパシティ → 渋滞」と言うことです。
 人が出来る仕事の量も同じです。処理能力はなかなか上げることが出来ない上、一定以上あげるとそれ以上上がらなくなります。それに対して、 仕事の量は青天井で増える可能性があります。

 吉田はしょっちゅう「タスクの渋滞」という事態に出くわします。処理能力(生産性)の問題なのか、 タスクが多すぎるのかどちらかに原因があります。ただ、生産性をアップさせるのは、昨日今日で出来る問題ではないので、 処理すべきタスクの量をコントロールする必要があります。

 吉田の場合、週単位でスケジュールを組み、その週処理すべきタスクをピックアップしてから処理してます。しかし、 前提となるタスクの量は、次から次へと新しいものが増えるので、なかなか減りません。週単位のタスクは、 よほど理由がない限り8割方消化できています。しかし、裏を返すと2割は常にやり残しとして存在しています。 これに新しいタスクが加わるので、どんどんやるべき事が貯まっていくのです。

 すべてのタスクを本当にやり遂げるのは外部との交流を一切絶つ必要があります(インプットを絶つ)。 タスクは状況の変化や、人との交流でどんどん増えていきます。引きこもりにでもならない限り、 現実的ではないですね(吉田は半分引きこもりのように、ずっと家で仕事してますが、外部からのインプットが減らないので、 どんどんタスクが増殖しています。会社員時代よりも交友範囲が広がったため、仕事量も加速度的に増えてます)。

 この問題はタスク管理の永遠の課題として語られています。「7つの習慣」著者であるR.コヴィーは人生の目標を立て、 それに沿った生き方をすることで優先順位を付けようとしました。吉田も愛用しているGTDでは、 ひとまずやるべき事をすべて書き出し、すぐに処理すべきか、引き延ばすか、捨てるの選択をさせています。

 しかし、どちらの手法も、これは重要だと判断して残したタスクが、 処理できないほどあふれかえった状況に対して答えを用意してません。つまり、この問題の解決には別のアプローチが必要だと言うことです。

 経営の神様と言われるドラッガーは、「優先順位ではなく、劣等順位をつけろ」と言っています。 つまり、どれが大事かを判断するのではなく、どれをやらないかを決めろと言うことです。しかし、これも難しい。明確な判断基準がないと、 将来に対する予防措置だったり、投資活動を後回しにしてしまう可能性があります。
 例を上げると、健康維持に関すること、ウェブサイトやBlogに書き込むこと、今後必要だと思われる分野の勉強、情報収集、 家族とのコミュニケーションなどなど。

 だから、完全に切り捨てるのではなく、判断を数ヶ月先に延ばしたり、 その時々の流れでタスクリストの中身を吟味するのが重要ではないかと考えています。数ヶ月経過すると、 案外このタスクはもう不要だと思えるものも出てきます。

 この辺りは1年間のスケジュールを俯瞰したり、1ヶ月間に実践すべきタスクをピックアップしたりと、あれこれ試行錯誤しています。 それでも状況の変化によりタスクの渋滞は発生します。本当に難しいテーマです。

 

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