競馬の本質を考える

Posted on :| コメント (0) | トラックバック (0)

どんなゲームでも、ルールを理解していないと勝てません。そこでちょっと、競馬というゲームについて考えてみたいと思います。競馬というゲームを紐解くキーワードは2つあると考えています。
ひとつは、マイナスサムゲームであるということ。もうひとつは、勝者総取りであること。

競馬が宝くじと違う点として、どの馬券発売窓口にも当たり馬券は売っていると言うことです。宝くじの場合、1億円が出たという発売所にこぞって人が集まります。つまり、自分が買おうとしている窓口では、当たりくじを売っていない可能性があることを示唆しています。

競馬の場合は、PATで買おうが、Winsで買おうが必ず当たりくじを引くことが出来ます。どうしても的中させたいレースがあるなら、すべての馬券を買えば必ず当たります
しかし、それを実行に移したとき、それが意味するところを知ることになります。単勝と複勝の全点買いの回収期待値は80%で、それ以外の馬券は75%です。

つまり、控除率の分だけマイナスになります。全点買いの的中率は100%ですので、競馬の本質のひとつが顔を覗かせます。

競馬は「マイナスサムゲーム」です。外れたものは賭け金の全額を取られ、勝者が総取りします。勝者が複数いる場合は、賭け金に応じて配当を分配します。
通常はこのような仕組みをゼロサムゲームと表現しますが、ほぼすべてのギャンブルには胴元が存在し、胴元がテラ銭(控除率)を抜き取ります。控除率が小さければゼロサムゲームに近くなりますが、競馬の場合は20%~25%のテラ銭を取られています。

売上の1/4というのはすでに無視できるレベルではないため、「マイナスサムゲーム」と表現しています。

言い換えるなら、競馬というゲームは、いかに控除率の負担を軽減できるかにかかっています。

そのために追い上げをしたり、点数を絞ったり、高配当馬券を狙ったりと、人それぞれ独自の作戦を立てます。ほとんどの人は点数を絞りに絞り、的中させることに神経を注いでいますが、全て買えば的中という事実を忘れてしまっていることが多いように感じます。
回収期待値が100%を越える範囲まで、不要な馬を削り、すべての馬券を購入するという戦略もアリかと思います。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by