リソース配分の難しさ

Posted on :| コメント (0) | トラックバック (0)

正確な実働時間を計ったわけではないですが、サラリーマン時代に比べて、フリーになってからの方が忙しくなっております。忙しい最大の理由は、同時に複数のプロジェクトが進行しているからであり、これらをマネージメントするだけでなく、実行者としての側面をもっているためです。
サラリーマン時代は、副業で抱えていたプロジェクトを除けば基本的に1つのプロジェクトに集中できていました。
ここで問題になってくるのが、どうリソースを配分するかです。

自分でやるにせよ、マネージメントして人にやらせるにせよ、リソースは有限です。プロジェクトの正否は、そのリソースをどう配分するかにかかっています。

独立した年には、大きな開発プロジェクトがシンドローム2の開発を含めて3件ありました。2010年1月現在では、そのうち2件が終了し、新たに1件加わっています。ただ、シンドローム2もシンプルぱっと2も、メンテナンスや広報などその他派生プロジェクトが発生しており、まったくリソース配分をゼロにすることは出来ません。

以前に本を書いていたときも、同じように4つのプロジェクトが同時進行しており、ヒーヒー言っていたことを記憶しています。

とりあえず、個人のプロジェクトにフォーカスを当てて話をすると、多くの場合「生産性を向上させる」という点や、「隙間時間の活用」に着目しているようです。これはライフハック系のBlogや書籍等を見ても明らかです。

どちらもいろいろと情報を仕入れ、その都度自分の頭で考えて工夫して実践してきましたが、根本的な問題解決には至っていません。

作業時間の効率化という点においては、現在のスタイルがベターな状況で、これ以上は生産性の向上が見込めません。おそらく、書籍等に書かれた内容を自分なりにカスタマイズして実践されている方は、早晩に同じ状況になると思います。
隙間時間は、通勤がないためそもそも多くはありませんし、下手に緩衝材として入れている時間に手を付けると、気力体力等が萎えてしまい、返って生産性を落とします。

では、どうするか? 一番簡単なことは、「やらないことを決める」につきます。タスクリストやToDoリストを作って活用されている方は多くいると思いますが、「やらないリスト」を作っている人は少ないです(実際には会ったことがありません)。

吉田もやらないリストは作っていますが、これはどちらかと言えば観念的な内容になっており、例えばプログラム系でもWebサーバー、サービス系のプログラミングの仕事は受けないと言った内容です。この中には、もともと現在の仕事に関係のないものも含まれているので、あまり役には立ちません。

すぐに使える「やらないリスト」を作るには、現在抱えているプロジェクトを対象に、「やらないリスト」を作成します

「ヲイヲイ、今抱えている仕事を投げ出すのかよ?」

と言った声も聞こえてきそうですが、そうではありません。

    1. 現在のプロジェクトの優先順位を決定する
    2. 週単位、月単位でやらないプロジェクトを考える

ということです。つまり、「やらないリスト」を「やる」「やらない」の二元論にせず、時系列で「やる」「やらない」を決めるのです
これは線表とか、ガントチャートと言われる手法ですが、そこまできっちりとした計画を立てず、もう少しおおざっぱに管理しようというものです。

吉田の場合は、1週間を前半と後半の2つに分けて、異なる2つのプロジェクトを処理するようにしています。1日の中で性質の違うプロジェクトを処理するのはお進めしません。気持ちや頭の切り替えは思ったよりもうまく行かないためです。

より集中して処理する必要がある場合は、1週間同じプロジェクトを実施します。

この方法を実施する場合は、AとBの2つのプロジェクトがある場合、期日や重要度、直面している状況を冷静に分析し、優劣を付ける必要があります。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by