2ちゃんねるサーバーダウンとネットサービス

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3月1日に、韓国から大規模なサイバーテロ(DDos)が2ちゃんねるに対して行われたことは、すでに多くのメディアで取り上げられているためご存じかと思います。原因はバンクーバーオリンピックのフィギュアスケートの採点方法について議論していたところ、韓国が一方的にキムヨナの誹謗中傷を受けたため腹を立てたとなっていますが、実際の所、毎年3月1日には同様のテロが行われていますので、キムヨナについては口実に過ぎません
さて、サイバーテロの原因やその後の対応については、各方面の情報ソースを当たっていただくとして、ここではネットサービスというものについて考えてみたいと思います。

最近ではクラウドコンピューティングという言葉も出てきているように、ネットサービスは以前よりも重要度が増してきています。そんな中で韓国や中国と言った国が、各国のネットサービスに対してハッキングを仕掛けたり、テロに出ているというのは、ネットに依存している我々にとっても無視できない問題です。

吉田は競馬およびFXの自動売買の研究をしていますが、稼働率をあげるためにVPSの利用も検討しています。競馬の場合は土日のみ、しかも昼間だけ、一度投票したレースは自動的に確定という背景があるため、自宅に専用PCを置けば大丈夫だと踏んでいますが、FXは月曜日から金曜日まで24時間稼働が前提で、ポジションをもった後決済指示を出す必要があるため、競馬よりも神経質にならざるを得ない部分があります。
そんな中で起きた今回のテロには頭を抱えています。

なお、今回の韓国のテロの概要は次の通りです。詳細はこちらのBlogが詳しいです。

  • アメリカにある2ちゃんねるのサーバーに対して人手(2万人程度?)によるF5アタックを仕掛けた(大した影響なし)
  • 一部首謀者は、Botやスクリプトを使い、サーバーだけでなく、IPブロック全体を攻撃した
  • Botを使って、大量の大きなデータをUDPで送りつけ、ネットワーク帯域を食い尽くした
  • 2ちゃんねるのサーバー管理会社(PIE)は、事態の収拾のために2ちゃんねるサーバー群の電源を強制切断した(結果dobaiサーバーが死亡し、データ消失)
  • 同じ帯域を使っていた上位ノードに、連邦準備銀行や米軍のレンタルサーバーがあり、巻き添えを食らった
  • 特に帯域全体を狙ったBotによる攻撃が悪質

サーバーの処理能力はかなり高いため、ブラウザのF5(リロード)攻撃ぐらいじゃほとんど影響を受けません。特に、多くのトランザクションを処理する必要のあるサーバーであれば、あらかじめ潤沢な計算機資源を割り当てるため、設計ミスがなければたいていは大丈夫です。

しかし、ネットワーク帯域を食い尽くすようなテロの場合は、対応策はあまりありません。この辺はネットワークの専門家に知恵を絞って貰いたいところです。

証券会社や金融関係のサーバーは、非常に強力なシステムが組まれていますが、帯域を狙われるといくらサーバーが強力でも防ぎようがありません
また、データセンターには多くの会社や組織のサーバーが共存しているため、今回のように「2ちゃんねる気にイラね」という連中が、データセンターに攻撃を仕掛けたら巻き添えを食らう可能性があります。つまり、自宅PCで自動トレード、自動運転をするより安全だろうとVPSを利用していても、テロによってつぶされる危険性もあるということです。

何にせよ、テロはどんな理由があっても正当化されるものではないので、今回攻撃に参加した韓国人には厳罰を与えて欲しいところです。韓国は共産主義国ではなく、一応資本主義の国ですし、サムソンやLGといったメーカーが全世界で商売しているわけですから、韓国人自体が国際社会のルールというものをきちんと認識して欲しいと思います。

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