意外と知らないオッズの仕組み

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今回の記事は、ユーザーの方の質問を元にしたものです。質問者は次のような質問をしてきました。

JRAの発表している確定オッズの人気順と、締め切り直前のオッズの人気順が一致しないことがある。なぜか?

吉田はオッズ予想ソフトも作っているので、この質問に書かれている内容は当たり前のこととして処理してましたが、以前にも類似のオッズに関する質問を受けたので、質問者に答えた内容を元に、オッズの仕組みを説明したいと思います。

オッズの基本的な仕組み

競馬、競輪、競艇なんでもいいですが、オッズのついているギャンブルの大半が次のようなルールでオッズを計算しています。

■オッズのルール

  1. オッズは馬券が売れて初めて倍率が付く(売れてないと0.0倍)
  2. オッズはそのレースの売上を元に計算される
  3. オッズはそのフォーカスがよく売れているほど低くなり、逆に売れてないと高い倍率になる
  4. オッズは時間とともに変化する(馬券が買われるので)
  5. 締め切り前の発売中のレースのオッズを「中間オッズ」と呼ぶ
  6. 締め切り直後のオッズを「最終オッズ」と呼ぶ
  7. 払戻が確定した後のオッズを「確定オッズ」と呼ぶ

ここでよくある勘違いを紹介しておきます。

■オッズによくある勘違い

(1)早い時間のオッズには抜けがある

オッズは馬券が売れて初めて数字がつきます。ブックメーカーのように、はじめからオッズが付いていることはありません。ウソだと思う場合は、早起きして朝7時頃のIPATオッズを見てみましょう。ほとんどが0.0だと思います。朝9時台でも、最終レースのように締め切りまで十分に時間のあるレースは、0.0の箇所が残っています。

くり返します。オッズは1票でも投票がないと、数字がつきません

(2)締め切り直前でも、中間オッズと確定オッズは一致しない

オッズは誰かが馬券を買う限り、絶えず変動します。いくら締め切り直前とはいえ、まだ馬券が買えるわけですから、オッズは変動する可能性があります。何より、締め切りギリギリまで投票を遅らせているあなたの票もオッズを変動させます。
時系列オッズを見られる環境があるなら確認してみてください。締め切り後に入ってくる投票というのはかなりあります。

馬券が売れるとオッズは変動。確定オッズと中間オッズは一致することはない

オッズを予想に取り入れたい場合

  投票を締め切り直前に遅らせても、誤差はなくなりません。なので、むしろ誤差を許容すべきです。微妙なラインの人気順位の変動など、統計を取れば影響は小さくなります。インサイダーによる異常投票を追いかけない場合は、締め切りギリギリまで引っ張るメリットはあまりないと考えるべきです(それでも一般票がきちんと入った後の時間をねらうべきですが)。

先ほど説明したように、発売中の中間オッズと確定オッズが一致することは絶対ありませんので、予想のための統計データを取る場合は確定オッズでデータを分析せず、中間オッズを使いましょう。いわゆる時系列オッズですね。

単複と馬連に限り、JRA-VANでも提供していますが、それ以外のオッズが欲しいと思うのであれば、自分で蓄積するより他はありません。

#久々の更新になってしまいました。仕事が追い込みなので、なかなかBlogを更新する時間も取れません。

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