ルールと規律

Posted on :| コメント (0) | トラックバック (0)

どちらも束縛されるような語感があり、あまり良い印象はありませんね。しかし、どちらもより高いパフォーマンスを出すには必要なことです。
特に、競馬やFXのようなゼロサムゲームに参加する場合には、これらの本質を理解し、実戦する必要があります

■ルールとはなにか?

競馬とFX、どちらを選択しても業界ルールと言うべきものが存在します。競馬の場合は、

  • 締め切りまでに馬券を購入しなければならない
  • 券種毎に的中とされる馬番が異なる
  • 最低賭け金は100円とする
  • 払戻金は、全売上からあらかじめ決められた率を控除した上で、的中者に配分する

などなどゲームを成立させる様々なルールがあります。このルールを無視してゲームに参加することは出来ません(10円単位で馬券を買ったり、締め切り後に馬券は買えない。ニアミスでも購入馬券以外は的中とならない)。

しかし、今回の記事での「ルール」は、主催者が決めたルールではなく、ゲーム参加者自身で決めたルールの事を指します(当然ですが、主催者の決めたルールを守った上で決めます)。

■自分自身で決めるルール

自分で決めるルールとは、馬券を購入する際のルールです。ほとんどの人はいきなり窓口に並んで馬券を買うようなまねはしません。まず、新聞なり予想ソフトを使い、当該レースの出走条件や出走メンバーなど様々な情報の分析を行います。

予想ソフトを使っている場合でも、推奨買い目がそのまま出力されるソフトでない限り、情報をもとにどの馬を軸にして、相手はどの馬にするかを決める必要があります。これは闇雲に行われるものではなく、きちんとしたルールに基づいて決定される必要があります。希に勘だけで馬券を的中させる人もいますが、ずっと勝ち続けるにはやはり明確な判断基準としてルールを決める必要があります

ちなみにFXや株など投資の世界では、ルールが競馬以上に絶対視されています。

ルールを決めたあとに必要になるのが、「規律」です。つまり、自分の決めたルールをきちんと守ることです
しかし、規律を守ることはルールを構築すること以上に困難です。理由は人間は感情的な生き物なので、ひとつのレースの結果が感情に作用し、ルールを守る規律に影響を与えるためです。

早い段階で大勝ちした場合は、気が大きくなり雑な打ち方になったり、根拠なく投入資金を増やしたりします。
負けが続いていると逆にビビリが入り、本来勝負すべきレースを見逃したり、印をけちったりして購入点数を削ろうとします。

どちらもあらかじめ決めたルールを破っているのには変わりません。つまり、メンタルの問題です。

競馬の場合、「勝つルール」の構築が難しいため、メンタルの問題に突き当たることはほとんどありませんが、統計的に勝てるルールを見つけた後は、メンタルの問題が重くのしかかってきます。メンタルを鍛えるには、これまでとは違った考え方、見方を身につけるだけでなく、トレーニングが必要だからです。

この時、自分が統計的に勝てると証明したルールを疑ってしまうと、そこでメンタルトレーニングは終了です。また、聖杯探し(勝てるルール探し)に逆戻りです。
メンタルの問題を一気に解決する特効薬は自動運転ですが、自動化への道のりはまた険しいものです。

どちらを行くにせよ、カゴに乗っていれば目的地に到着するような容易なものではありません。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by