スマートフォンの可能性

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過去2回にわたり、iPhoneの悪口を書いてきたので、今度はスマートフォンに感じる将来性などを書きたいと思います。吉田はiPhoneでスマートフォンデビューですが、PDAは10年以上使い続けており、この手のガジェットに対する意見はそれなりにあります。
まず、スマートフォンと、スタンドアローンなPDAの比較をしてみたいと思います。

■スマートフォンとPDAの比較

(1)PDAの場合

  • 基本的に「手帳」を意識して作られている
  • 技術的に途上段階でもあり、表現力や処理能力が不足(機能を限定)
  • ネットワーク機能は、Wi-Fiに対応していればよいほう
  • スタイラスで操作するスタイルが一般的 (キーボード付のものもある)
  • 標準アプリは結構しっかりした作り
  • 追加できるアプリも、やはり手帳的な使い方を意識
  • ウェブサービスがあまりなかったので、時刻表系のソフトであっても、データは事前に準備する必要があった
  • 携帯電話とセットで利用するのが前提

(2)スマートフォンの場合

  • 一応電話機なので、ネットワークに常につなげられる
  • PDAには備わっていないコミュニケーション機能が充実 (メール、SMS、ツイッターなど)
  • 位置づけとしては、電話でも手帳でもなく、ポケットに入るパソコン
  • 技術的にもサービス的にも成熟してきており、ネットワークサービスとの連携が可能になった(ツイッター、Evernote、Googleカレンダーなど)
  • ネットワークを前提としたアプリが多く、iPhoneの場合、貧弱なインフラが製品の印象を引き下げている
  • GPSやネットワーク、高度なグラフィックを使えるソフトが増えた反面、要求されるハードスペックが厳しくなり、電池の消耗が激しい
  • 電池が持つ時間でみた場合、手帳としてみた場合論外で、電話としてもかなり厳しい
  • 標準アプリが貧弱
  • ベースとなる思想が出来ていない (必然的に、全方位型となり、アプリ頼りになる)

電子手帳という位置づけのPDAに対し、スマートフォンは機能の制限されたパソコンと言えます。

■スマートフォンの可能性

iPhoneしか使っていませんが、液晶デバイス向上による視認性アップ、高解像度カメラによってどこでも写真が撮れる、音響デバイス(録音にも十分耐えられる)、アプリの多様性などをみると、機能は限定されていますが、十分デジカメやボイスレコーダー、ドキュメントリーダーとして使えると感じています。

なにより、スマートフォンの場合はPCサイトをストレスなく見られることです。iPhoneの場合はFlash非対応と言うことで、見られないサイトあったり、YouTubeの埋め込み動画が見られなかったりします。

しかし、携帯電話に比べればストレスなくPCサイトを表示できるため、先日公開した「為替和尚@FX寺子屋」でもiPhoneやiPad、Androidなどの非PCデバイスでのアクセスも結構見受けられます。それでも、PCの方が多いですが、デバイスの基本性能がアップしたことで、今後はPCサイトをスマートフォンで巡回する人も増えていくのではないかと思っています。

吉田が個人的に巡回するのは、2ちゃんねるのまとめサイトですが、こちらは専用アプリもあり、ちょっとしたネット巡回はすでにiPhone中心になっています。

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンには哲学がなく、とりあえずパソコンを目指しているように感じられます。ただ、フォーマットが国内の携帯電話(ガラケー)に比べれば統一されているため、対象サービスは今後も増えると思います。

つまり……。

(1) PCサイトもシームレスに見られる互換性の高さ

(2) プラットフォームとしての統一性が、対象サービスを推進するかもしれない

しかし、iPhone自体には問題も多いため、流行っているからと飛びついたユーザーがどうなるかがポイントです。

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