インプットとアウトプットの関係

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はてなダイアリー(増田)に、「ネット巡回がインプットにならずただの消費になっていた」という記事が出てました。この人は、ネットで得た情報を、いろいろな場面に活かそうと毎日膨大な時間と手間を掛けて収集し、ブックマークしたり、Twitter等に投稿していたそうですが、ため込んだ知識がまったく役に立たなかったと書いています。

ネットの情報は役に立たないと言われていますが、ネットに限らず、書籍や雑誌の情報も役に立ちません

それはなぜか?

吉田の結論を書く前に、情報と知識にどのような差があるか考えてみてください。以前に「知識と知恵」という記事を書きました。そこで、情報と知識の間には大きな違いがあることを指摘しました。

どれだけすぐれた情報でも、それを知識に変えなければ自分のものにはなりません。元記事の方はその辺を勘違いされていたようです。単にWebを巡回するだけでなく、ブックマークやTwitterへの投稿という処理をしていますが、これはアウトプットではありますが、質の低いアウトプットです。ネットで得た情報を自分のものとせず、機械的な処理をしていただけに過ぎません。

吉田もはてなブックマークや普段チェックするサイトの巡回をしますが、この時はインプットをしているという意識は全くありません。単なる娯楽、息抜きのつもりでウェブを覗いています。気になった記事は、紙CopiでHDDに保存しますが、自分の知識として蓄えられたことはありません。

ここで、ネットだけではなく紙媒体の情報も役に立たないと書いた理由を説明します。

外部から得た情報をインプットとするなら、それが意味あるものにするにはアウトプットが必要です。アウトプットの形は問いません。それが自分の記憶に深く結びつくなら知識としてアウトプットされたと考えてもいいですし、紙に書いたり、そのことについていろいろと考えるのもアウトプットです。

質の高いアウトプットをするには、「目的意識」が不可欠です。言い方を変えると、インプットされた情報に対して、自分が関心を持っているか? これにつきます。仕事などで調べ物にネットを使うときは、必ず「目的意識」がついて回ります。

無意味な情報をノイズと表現しますが、目的意識を持たずに集めた情報はノイズに過ぎないのです

アイディアを練るときに勘違いされるのが、「はじめにインプットありき」という考え方です。つまり、漠然とヒントになりそうなものを探していても駄目なのです。この時に、自分の興味解決すべき課題など、「目的」が明確になっていなければ、情報は自分の中を素通りしていきます。
ですから、

(1)はじめに目的意識や自分の興味を明確にする
(2)アウトプットを意識する
(3)インプットする

という流れを作らないと、どんなに質の高い情報に触れても何も残らないでしょう。

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