メンタルとマネージメント

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久々に競馬場に行って競馬をしました。この時に心がけたのは、統計的な期待値に基づく、システム的な買い方を淡々と実践するメンタリティと、資金マネージメントです。両者は混同されている節もありますが、明らかに別のものです。
今日はメンタルとマネージメントについて書きたいと思います。

■ メンタルとは?

最近投稿した「ルールと規律」でも触れましたが、統計的に一定以上の優位性を持ったシステムを運用するには「メンタル」が不可欠です。

メンタルが扱う問題としては、下記の項目が上げられます。

  • 決められたルールを守れるか? (規律を保てるか)
  • 1回の試行(1レースに投票すること)の結果に、一喜一憂しないか?
  • 前の試行と今回の試行の間に因果関係は存在しないことを信じられるか?
  • 的中した(儲けた)ときに、自分の力だと過信しないか?
  • 不的中の時(負けたとき)、確率的な問題と自分の責任を分離できるか?

などなどです。簡単に言うと、「確率的に勝てると証明したシステムを信用し、感情に左右されずに淡々と賭けられるか?」ということになります。

■ マネージメントとは?

一言で言うなら「管理」のことです。競馬や相場に参加しているときにはいろいろなものをマネージメントすると思いますが、ここでは「自己資金の管理」のことを指します。

● 自己資金の管理とは?

  • 1日に賭ける金額の上限を決定すること
  • 1日の資金と、システムの期待値から1レースあたりの賭け金を決定すること
  • 的中によって得られた資金と、1日の予算を分離して管理すること
  • まだ残りのレースがあっても、予算がつきた場合はやめられること
  • ケンするレースを見極められること(資金の問題でケンするのではない)
  • 勝ち逃げの条件を決めること

自己資金の管理をする上で最も大事だと考えているのは、1レースあたりの予算を管理することと、的中によって増えた追加資金に左右されないことです。

よく勘違いされることですが、複利的な収益を期待する余り、的中して得られた資金をそっくりそのままその日の予算に追加し、賭け金や購入点数を泥縄式に増やすことです
思うにこれは最もやってはいけないことです。なぜなら、途中で賭け金や点数を増やすと言うことは、統計的に優位性が確認されているシステムのルールを気分で壊していることに他ならないからです。メンタル的にもまずい行為です。

競馬や相場における複利とは、最初に投入できる1日の予算が増えてから検討すべき事で、勝負の最中に増加減するものではありません。
(過去に、競馬とFXで苦い失敗をしています……)

話が横道にそれました。自己資金管理の話に戻ると、「1日の予算、1レースの予算を守る」ということにつきると思います。しかし、1日の予算はともかく、1レースの予算を決めるにはデータが必要になります。

● 1レースあたりの予算の決め方

例えば、1日の予算が3万円と決まった場合、1レースに使える予算は3000円になります。これは的中率が10%の場合で、1レースに使える予算は、

  • 何レースまでやるのか?
  • 何場開催か? (裏番組、ローカル開催までやるのか?)
  • あらかじめやらないと決めたレース条件はあるか? (例えば、新馬、障害はやらないなど)
  • 自分の的中率は?

といった要素から決めます。大まかに決めるには、予算に的中率を掛けると求められます。

例: 予算 30000円 × 0.1 (的中率 10%) = 3000円

この場合、10レース不的中が続けば、そこで終了になります。もちろん、狙う馬が少なくてこれ以下の予算の場合はそのまま購入し、逆に多かった場合は、買い目を削るかそのレースをケンするようにします。

1レースあたりの予算を決めておくことで、資金の増加減にかかわらず、機械的に賭けることが出来るようになります。

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