書評:はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

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 吉田はタスク管理にGTDを採用しています。GTDは、頭の中にある気になることをすべて紙など信頼の置けるメディアに書き出し、 整理して次のアクションリストに起こすことにより、シンプルで効率のよいタスク管理システムを実現します。

 GTDについては当BLOGでもたびたび取り扱ってきました。興味のある人は下記の記事を参照してください。

 GTDについては、デビッド・アレンの著書を通じて理解していたつもりですが、「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」 を読んで、これまで理解が足りなかった部分を痛感しました。GTDに興味のある人はもちろんですが、これまでうまく行かなかった人、 現在使っている人にお勧めです。

 本書はGTDの処女作「仕事を成し遂げる技術-ストレスなく生産性を発揮する方法」 と同じ内容を別の人が訳したものです。監修は百式管理人の田口氏で、この人はGTDを実践している人なので、 「仕事を成し遂げる技術-ストレスなく生産性を発揮する方法」 がよく分からなかった人でも安心して読めます。

 では、その内容を紹介します(すでに前著を読んだ人向けに書きます)。

  • 邦訳がしっかりしているので、GTDの内容に集中出来る
  • 備忘録ファイルの使い方がよく分かった
  • 頭の中の気になることの整理方法についての理解度が、以前よりも増した
  • プロジェクトリストの重要性に改めて気づかされ、プロジェクトフォルダを作成した
  • 大局的な視野について、前著よりもわかりやすかった(高度5000ft等の説明)
  • ボトムアップで勧める意義について、理解できた
  • カレンダーの使い方が改めて分かった

 目新しい部分はありません。なにせすでに邦訳された本を別の人が訳し直した本ですから。しかし、 GTDをきちんと理解した人が訳した本なので、より深いレベルでGTDを理解できるようになります。前著は邦訳があまりにひどかったため、 内容がよく理解できないという声が多く、GTDの方法論そのものについて多くの誤解があったのではないでしょうか?

 吉田もGTDを2006年から丸3年使っていますが、勘違いしている部分が多いことに改めて気づかされました。 シンプルで効率のよいタスク管理手法を探している人にもお勧めですが、本書は何よりも前著を読まれた方にお薦めしたいです。

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